オープンに至るまで〜場所探し④〜
Category: オープンまで
前回の続き
念願の、諦めかけていた『自分の店を持つ』。
心の高鳴りがまだ冷めやらぬ夜の夜中2.5時。
高らかに鳴り響く電話の着信音。
「ビクッ!!」っと読んで字の如く、ビックリしてしまったぜ。。。
なぜこんな時に着信音を「う〜ら〜め〜し〜や〜!!」とお岩さんが唱え続ける恐怖着メロに設定してしまっていたのか?
この時ほど己の馬鹿さ加減に呆れたことはなかった。
が、
今の俺はスペシャルだ。なんせ物件が、音読みで「ものけん」が借りられるのだから。
俺「はい、しもしも。あっ、もしもし。」
親戚「あっ、ごめんなぁーこんな時間に。」
俺「いいえ、全くノープロブレムですよ。リンスインシャンプーでもシャンプーインリンスでも問題なしですよ。」
親戚「アキラくん、あの物件のことなんやけどなぁ〜…」
俺「どうかしましたか?ネズ公が出ましたか?ネズ公ごとき私が蹴散らして見せましょうぞ!」
親戚「いや、、、違うんや〜、ネズ公は一匹もおらへんのや〜」
俺「さすれば、いかがされたのでありましょうぞ?」
親戚「いや、大変言いにくいんやけどなぁ〜…」
俺「えっ!!!!」
親戚「いや、まだ何も言うてないやん。あのな〜、物件な〜、…借り手決まったんや。。。」
俺「………………うっそーーーーん!!3年も空いたままでしたや〜ん!」
と、いうことでわずか数日で『自分の店を持つ』という夢が脆くも崩れ去ろうとしていたのです。
つづく