お店をオープンするにあたり、引っ越すことになりました。

この際、断捨離の化身と化した我が大川家はついに長年苦楽を共にしたダルマを供養することにしました。

このダルマは僕らの結婚式の時、「たかがケーキ入刀ではつまらぬわ！すわや！」と横山光輝三国志に登場する武将が恫喝する際の掛け声、『すわや』を無意識に口から吐き出した事に我ながら驚愕し、「しばらく探さないでください」と、曲ったものの捉え方をするならば「ちょっとだけほっといて、良い頃合いになったら全力で探して」とも解釈できそうな置き手紙を残し、熱海→伊豆→草津→鬼怒川と、さも２０代半ばの女子が辿る「温泉でも入ってあんな男のことお湯と一緒に流しちゃうもん！」とWindows９５対応テンプレートさながらのお決まりのセリフを吐きながら傷心旅行を満喫しているような女子のような男、そう、人呼んでアキラッチ(店主)が買ってきたダルマです。

ケーキ入刀の掛け声はもちろん無く、ダルマの目を夫婦で書くというさながら選挙事務所のような催しで掛け声はもちろん「ダルマ、入魂！」でした。

さよならダルマ。